建設会社がSNS採用に取り組むべき理由
「求人を出しても若い人が来ない」「ハローワークや求人サイトにお金をかけても採用できない」――そんな悩みを抱えている建設会社の社長・採用担当者の方は、いま非常に多いです。
実際、建設業界は慢性的な人手不足が続いており、従来の求人媒体だけに頼っていると、コストは上がるのに応募者は減るという悪循環に陥りがちです。
そこで注目されているのが、SNSを活用した採用(ソーシャルリクルーティング)です。TikTokやInstagramを使って自社の魅力を発信し、若い世代に直接リーチする方法は、建設業界においても確かな成果を上げています。
私・久保田はこれまで建設会社のSNS運用を支援してきた中で、TikTokを2年間運用するだけで年間120件の応募を獲得し、20代の職人を20名採用したという実績があります。しかも求人媒体への掲載は一切なし。SNSだけで達成した結果です。
この記事では、建設会社がSNSで採用を成功させるための具体的な方法を、実績をもとにわかりやすくお伝えします。
建設会社のSNS採用で成果が出る仕組み
若者はすでにSNSで仕事を探している
20代・30代前半の求職者の多くは、求人サイトよりも先にTikTokやInstagramで会社の雰囲気を調べます。「この会社、どんな現場なんだろう?」「社長や先輩はどんな人?」という疑問を、動画や写真で確かめてから応募するかどうかを判断しているのです。
逆に言えば、SNSに何も情報がない会社は、それだけで候補から外されてしまうリスクがあります。SNSは「採用ツール」である以前に、会社を知ってもらうための窓口になっているのです。
建設業こそSNS映えしやすい
「うちみたいな土木・建築会社にSNSは向かない」と思っていませんか?実はまったく逆です。建設現場はダイナミックな映像コンテンツの宝庫です。
- 重機が動く迫力ある現場映像
- 完成前・完成後のビフォーアフター
- 職人さんの技術・手仕事のクローズアップ
- 社長や先輩が語る仕事のやりがい
- 現場での笑いや日常のひとコマ
こうしたコンテンツは、一般のオフィスワークよりもはるかに「見応えがある」とSNSユーザーに受け入れられやすいです。実際、私がサポートした建設会社では、現場の作業動画が100万回以上再生されたケースもあります。
採用コストが大幅に削減できる
求人媒体に掲載すると、1名採用あたり数十万円のコストがかかることも珍しくありません。一方、SNS採用は基本的に投稿費用がかからず(広告を使う場合でも低コストで運用可能)、継続するほど資産として積み上がっていきます。
私の支援先の建設会社では、求人媒体費用ゼロでSNSのみの運用を2年続けた結果、年間120件の応募、20代職人20名の採用を実現しました。採用コストを劇的に下げながら、質の高い人材を継続的に確保できるのがSNS採用の最大のメリットです。
この記事のポイント
- 20代求職者はSNSで会社の雰囲気を確認してから応募先を決めている
- 建設現場はダイナミックな映像コンテンツが豊富で、SNSとの相性が抜群
- SNS採用を継続することで、求人媒体費用ゼロでも年間120件の応募が可能になる
建設会社のSNS採用方法|プラットフォーム別の使い方
TikTok:20代への最速リーチはこれ一択
採用目的でSNSを始めるなら、まず最初に取り組むべきはTikTokです。理由はシンプルで、フォロワーがゼロの状態でも投稿が多くの人に届く「おすすめ表示」の仕組みがあるからです。
Instagramやその他のSNSはフォロワーを増やさないとリーチが広がりにくいですが、TikTokは始めたばかりでもバズる可能性があるプラットフォームです。これは採用活動においては非常に大きなアドバンテージです。
TikTokでうまくいくコンテンツのポイントは次のとおりです。
- 最初の3秒でインパクトを与える(重機の迫力映像・仕事のプロの技など)
- BGMはトレンド音楽を使う(アルゴリズムに乗りやすくなる)
- テロップを入れて「音なしでも内容が伝わる」動画にする
- 給与・待遇・休日などの採用情報を自然に盛り込む
- 社員・職人さんが実際に出演することで親近感を演出する
Instagram:信頼感の醸成と採用ブランディングに
TikTokで興味を持った求職者が次に見るのがInstagramです。TikTokが「出会い」のツールだとすれば、Instagramは「詳しく知る・信頼する」ためのツールと考えてください。
フィード投稿では現場の施工事例や社員インタビュー、会社の雰囲気がわかる写真を丁寧に発信します。ストーリーズやリールでは日常の現場の様子をカジュアルに発信することで、「この会社で働いたらどんな毎日か」をリアルに伝えることができます。
プロフィール欄には必ず採用に関する情報(募集職種・LINEや問い合わせ先へのリンク)を記載しておきましょう。
YouTube:長期的な採用ブランドを築くならここも
すでにTikTok・Instagramを運用し始めたら、余裕があればYouTube(またはYouTubeショート)にも展開することをおすすめします。YouTubeは検索エンジンとしての側面もあり、「〇〇工事 仕事 給与」などのキーワードで検索した求職者に届く可能性があります。また、動画が資産として蓄積されるため、長期的な採用ブランディングに効果的です。
SNS採用を始める際の具体的なステップ
ステップ1:アカウントのコンセプトを決める
いきなり投稿を始める前に、「誰に向けて・何を伝えるアカウントか」を明確にしてください。ターゲットとなる求職者像(年齢・経験・価値観など)を具体的に想像し、その人に刺さるコンテンツの方向性を決めます。
例えば「未経験でも手に職をつけたい20代男性」をターゲットにするなら、給与の上がり方・技術習得のロードマップ・先輩の体験談などが刺さるコンテンツになります。
ステップ2:週3〜5本の投稿を最低3ヶ月継続する
SNS採用で最も大切なのは継続です。1〜2本投稿してバズらなかったからといって諦めてしまう会社が非常に多いですが、それでは結果は出ません。
アルゴリズムに評価されるためには、少なくとも3ヶ月・合計30〜50本以上の投稿を目指してください。私が支援した配送会社のケースでは、3ヶ月の継続運用で採用成功を実現しています。最初は反応が薄くても、投稿を積み重ねることで必ずリーチが広がっていきます。
ステップ3:応募導線を整備する
SNSで興味を持ってもらっても、応募への導線がなければ採用にはつながりません。プロフィールに問い合わせ先(LINEや採用専用フォームなど)を必ず設置し、「気軽に聞ける」雰囲気を作ることが大切です。
求職者は正式な応募フォームよりも、LINEでの気軽な相談を好む傾向があります。採用専用のLINEアカウントを用意して、SNSからの流入をそこで受け止める仕組みを作りましょう。
SNS採用でよくある失敗と対策
失敗①:投稿が「会社の宣伝」になってしまう
よくある失敗は、投稿が「施工実績の紹介」や「会社の自慢」ばかりになってしまうことです。SNSのユーザーは「人」に興味を持ちます。現場で働く社員・職人さんが登場する動画や、リアルな日常を見せるコンテンツの方が圧倒的に反応が良くなります。
失敗②:投稿の質にこだわりすぎて続かない
「プロっぽい動画を作らないと恥ずかしい」という思い込みから、投稿のハードルを上げすぎて続かなくなるケースも多いです。SNS採用においては「完璧な動画1本」よりも「そこそこの動画30本」の方が圧倒的に効果的です。スマートフォン1台でも十分なので、まずは発信することを優先してください。
失敗③:反応を見て一喜一憂し、方向性がブレる
「この投稿は伸びなかったから次は違うことをしよう」と、投稿ごとにコンセプトをブレさせてしまうのも失敗パターンです。アカウントに一貫性がないと、フォロワーや求職者からの信頼が積み上がりません。最低3ヶ月は同じコンセプトで継続することを意識してください。

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